自然のチカラで。健康・快適を考えた自分だけの究極の家づくり
「パッシブファースト」とは
LIXILは、快適で健康的な省エネルギー住宅を目指して、太陽の熱、光、風、水などの自然の力を最大限に生かした工夫を考え提唱しています。
太陽の熱を利用して温もりのある光がさしこみ、爽やかな風がそよぐ、室内に居ながらにして自然の心地良さを感じられる住まいづくり。それが「パッシブファースト」です。
エネルギー問題や健康問題の解決に向けて省エネルギー基準の改正や義務化に向けた動きだけでなく、さらに室温性能レベルの高いZEHやHEAT20などが生まれました。近年関心の高まっているZEHは2018年度から経済産業省、国土交通省だけでなく、環境省も補助事業をスタートしています。今後は更に性能の高い住宅が求められてきます。
パッシブファーストの住宅の工夫
住宅の性能を設備機器だけに頼るのではなく、自然環境に考慮して、建物全体が持つ基本性能を優先する考え方。
住まいを快適で健康的にしていく工夫が詰まっています。
目指すべきは、暖房なしで冬の朝15℃以上の家
自然を理解し、その特性をうまく生かすことがパッシブデザインのキホン。
5つのステップで考えることで、パッシブデザインの心地良い家づくりを実現しましょう。
STEP1 断熱・日射取得を考えよう
高断熱・高気密で、冬の太陽を生かす
家を建てるとき、第一に考えたいのが「断熱」です。断熱性能をおろそかにすると、冬の寒さ、夏の暑さに悩まされたり、暖冷房費が高くなったり・・・さらには、熱中症やヒートショック等、家族の健康を脅かすこともあります。また、冬は部屋の奥まで太陽光を取り込むことで、部屋は自然と暖まります。日差しを取り込み逃がさない。そのために重要なのが窓選びです。窓の断熱性能を高めながら、冬の暖かい日差しをしっかり取り込みましょう。
熱はどこから逃げる?
一般住宅において、熱の出入りが最も多いのは、屋根や外壁よりも、窓やドア等の開口部です。
冬の暖房時に家から逃げる熱のうち、窓やドアの開口部を通るものは半分以上。暖房の熱を逃がさず、少ないエネルギーで効率よく部屋全体を暖めるには、開口部の断熱性を高めることが重要です。
※ヒートショックでの死亡数は交通事故の5倍とも言われています。
スーパーウォール工法
木造軸組工法をベースに、高性能スーパーウォールパネルと高断熱サッシ及び全館換気システムにより、業界最高水準の気密・断熱性を実現。快適・健康・安心・省エネの理想的な住環境を生み出します。
気密・断熱性にすぐれた家は、部屋の上下の温度差が少ないことも実証されています。暖房が効いている暖かいリビングなのに、なぜか足元が寒いといったことがなく、吹き抜けや高天井の空間においても、暖房効率を心配する必要がありません。
気密性が低い住宅では、窓や壁の隙間から外気が侵入し、空気の流れにムラができ、住まい全体の空気を隅々まで入れ替えることは難しいのに対し、スーパーウォールの家では、高い気密性によって住まい全体の計画的な換気が行え、空気のよどみを少なくすることが可能です。
どんな窓を選べばいい?・・・熱貫流率(U値)が低い窓
太陽光を取り込むためには、できるだけガラス面積が大きい方がよいです。しかし、その分、壁などに比べて熱も逃げやすくなります。またフレーム部分はさらに熱を逃がしやすいため、窓選びの際は、熱貫流率(U値)が低いものを選びましょう。※画像はイメージです。
窓の配置は・・・南面に大きな窓を!
日差しをたくさん取り込むためには、大きな窓を南面に配置します。
窓に当たる熱量は電気ストーブ1台分以上に相当します。冬は太陽高度が低く、部屋の奥まで日差しを取り入れることができるので、その熱をしっかり活用しましょう。
窓選びのポイントは・・・方角にあわせた窓選びが重要!
冬は日射を取り込み、夏は日射を遮りたい。季節で日射への対応は変わります。Low-E複層クリアガラスは、断熱しながら日射を取り込み、Low-E複層グリーンガラスは、夏の強い日差しをカットします。そのため、南面にはクリアガラス、東西北面にはグリーンガラスを設置すると、季節ごとに効果的な日射のコントロールを行うことができます。
STEP2 日射遮蔽を考えよう
日差しを遮り、夏を涼しく
冬場、窓からたくさんの熱が出ていくように、夏場、室内に入ってくる熱も7割は窓からなのです。熱中症の4割は室内で発生しているといわれるように、室温コントロールは大切です。また、太陽光は物に当たって熱に変わります。そのため、夏の暑さを防ぐためには、熱の流入を防ぐだけでなく、日差しを家の外でカットすることが大切です。窓から入る熱と日差しを最小限にできれば、部屋はより快適に。エアコン効率も上がるので冷房費の節約にも繋がります。
家の外で日差しをカットするには・・・外付のシェードやブラインドがおすすめ
スタイルシェード
外付ブラインドEB
カーテンとどれぐらい違う?・・・その差1.5倍以上!!
空気の特性を利用した温度差換気
空気は温められると膨らみ、密度が小さくなって軽くなるため、熱気が上部にたまります。こうした特性を生かして窓の配置をすることで、自然と空気に流れができ、風を通すことができるのです。玄関ホールに横長の高窓を設置し、ホールに接する居室にはランマを設けることで上部にたまった熱気を外に排出することができます。
縦すべり出し窓で、通り抜ける風を捕まえる
風の向きに合わせて窓を設けても、周辺の建物の影響で思うように風が通らない場合があります。縦すべり出し窓を使う工夫で、家の脇を通り抜ける風を捕まえることができます。
各居室には2カ所以上の窓を設置。窓を並列に設置する場合は、窓の開く方向を調整することで、風をとらえて室内に風を送り込むことができます。
リビングから廊下へ。室内ドアやランマで風と光を奥まで導く
直射日光だけでなく反射光を利用して家の中をできるだけ明るい空間にするには、部屋を仕切るドアや壁から光を通します。ガラスタイプのドアなら光を、ルーバータイプのドアやランマ付のドアなら風と光を通します。
STEP4 採光を考えよう
効果が高い窓の配置は?・・・高い位置ほど◎
STEP5 省エネ設備を考えよう
長い目で見て賢く判断
家計へのメリットは他にも・・・医療費の削減効果!
動画でもパッシブデザインについて解説しています!(約10分)
本当に快適な家をあなたは知っていますか?
家を建てる前、リフォームする前に知ってほしいことがあります。
家中どこにいても、一年中いつでも、心地良い、そんな暮らしには「室温」が重要です。住まいStudioは断熱性能が異なる部屋を巡りながら、冬の室内温度の感じ方、夏の強烈な陽射しの対処法など、一年を通して快適な暮らしを送るために必要なことを学んでいただけます。
「室温」の違いを「体感」し「比較」し「納得」していただける「住まいStudio 体感型ショールーム」は東京・大阪にあります。
※完全予約制ご利用の際はまず弊社へご連絡ください。
詳しくはLIXILホームページ記載の住まいStudioページをご覧ください。
家族みんなに心地よい空間を、いつでも当たり前にする。どこにいても、暮らしのすみずみまで、めいっぱい楽しめるようにする。